古代遺物管理部機動六課。昨今発見されるようになり、重時空犯罪者の一人であるジェイル・スカリエッティが狙っているとされる「レリック」と呼ばれるロストロギアに対して専門的に対応するべく設立された特殊部隊。 ミッドの地上において、現在最も忙しい部署の一つではないかと言われる機動六課であったが、今日と言う日は割と暇な一日であった。 「フフン、フーンフンフフーン♪」 理由として挙げられる最も大きなもののひとつは、機動六課を支える部隊長たちが全員で払っていることである。 スターズ分隊隊長の高町なのはは戦技教導隊へ出向。ライトニング分隊隊長のフェイト・T・ハラオウンは時空管理局本部に勤める母、リンディ・ハラオウンに呼ばれ、本部へ。機動六課の長である八神はやては、地上本部への呼び出しを食らって現時点での捜査進展の報告へ。 小さいながらも一部門の責任者たる三人は、休む間もなしと言わんばかりに今日も東奔西走と言うわけである。 だが、機動六課の業務は責任者がいないからとて停止するわけではない。機動六課は一種の試験部隊であり、分隊の構成員の育成も立派な業務。隊長たちが不在でも訓練に明け暮れるのが仕事と言うものであったが……肝心の、教官たちも不在であった。 「フフン、フーン、フンフンフッフフン♪」 と言うのも、シグナムはカリム・グラシア管轄の聖王教会へ新型デバイスの関係で呼び出され、ヴィータも私用があるとかで出かけてしまった。 教えを請うべき相手がいなければ、厳しい六課の訓練も基本を一通りこなして終わりとなってしまう。自学自習を旨とでもすべきなのかもしれないが、今度はスバルも用事があるとかで時間給を取ってしまった。これでは分隊ごとのバランスが悪くて訓練にもなりはしない。 「フフフ、フンフンフンフフンフーン♪ フフフ、フンフンフンフーフンフン♪」 その為、はやてに変わり指揮権を預かっていたグリフィスは以降の業務に関して必要最低限の人員のみを残し、半舷休息という風変わりな指示を出した。簡単に言えば、緊急時に即戻れる程度の場所で好きに休暇をとってもよいという指示であった。 おかげで機動六課の中にはほとんど人がおらず、一見すると開店休業状態であった。事実上の指揮官であるグリフィスと、その補佐に何人か残ってはいるが、彼らもコーヒーを啜りながら適当なお喋りに興じている始末。一武装組織の部署としていかがなものかと思われるが、実際平和なのだから仕方が無い。 そんなわけで、機動六課のヘリパイロットであるヴァイス・グランセニックは、機動六課のデバイスメンテナンスルームにて鼻歌交じりに自身のデバイスを弄っているのであった。 《~~♪ ~~~♪》 楽しそうに鼻歌を歌うヴァイスに合わせて、チカチカ明滅しながらBGMを流すドックタグはストームレイダー。普段はヘリの管制サポートAIとして起動される彼であるが、人目にいっても上機嫌な様子が窺えた。機械であるAIが上機嫌とは異なことをと言われそうだが、そう見えるのだから仕方が無い。 そしてストームレイダーがご機嫌な理由は、どうもヴァイスが手にし整備を行っている一機のデバイスにあるようであった。 「……ずいぶんご機嫌なんですね、ヴァイスさん」 「……ん? んげ、ティアナ?」 愉快な鼻歌もそろそろメインパートへ突入、と言うあたりで彼の背中へ物憂げに声をかける少女が現れる。 スターズ分隊所属、ティアナ・ランスターだ。彼女は上機嫌な主従を胡乱げな眼で眺め、小さく欠伸を搔いた。 「人が退屈と戦ってるって言うのに、うらやましいですね」 「んだよ、人がなにしてようとけちつけんなよー」 「けちつけてんじゃないですよ。油売りにきたんですよ」 ヴァイスの言い草に軽く返すティアナ。よほど退屈に飽いていたと見え、ヴァイスの手元を覗き込みながらどこか楽しそうに微笑んだ。 「無限書庫もユーノ先生はいないって言うし。……これが、ストームレイダーですか?」 「んー? ああ、まあなぁ」 先ほどまでのご機嫌な様子はどこへやら。一転してめんどくさそうな表情になったヴァイスは、整備を終えた部分のパーツを元に戻してゆく。 ヴァイスが手にしている一機のデバイス……ストームレイダーは、一見するとスナイパーライフルと呼ばれる銃器のように見えた。 痩身長躯。長さで言えば、1.2mほどだろうか。現代では一般的になったと言えるカートリッジシステムを搭載した、ごく一般的なインテリジェントデバイス。だが、そのデザインは無骨と言うか、乱暴と言うか。見るものを静かに威圧するような、凄みのようなものを感じずにはいられない。 「………ふむ?」 ティアナは自身のクロスミラージュを見下ろす。 待機形態であったそれを起動してみると、二丁の拳銃型インテリジェントデバイスが姿を現す。ヴァイスと同じく、質量兵器たる銃器を元にデザインされているが、だいぶスマートな印象を受ける。だが、兵器と言うよりはデバイスよりな印象だろうか。 ストームレイダーとクロスミラージュ。二丁の異なるデバイスを見比べ、ティアナはふと思いついた疑問を口にした。 「……なんで、銃器型のデバイスなんて存在するんですかね?」 「ん? なんだ突然」 「いや、ストームレイダーはそのまんま狙撃銃の見た目じゃないですか。でも、長さを稼ぐだけなら杖でもいいわけで。何でわざわざ複雑な機構を持つ銃器を再現しているのかなって」 「あー。それは――」 ティアナの疑問を受け、ヴァイスが答えようとしたその時。 「それはっ! かっこいいからです!!」 ずざー、と横滑りしながらメンテナンスルームに現れたシャーリーが何故か拳を握り締めながら力説する。 「デバイスに必要なのはスマートさ!? ノン! ただ華やかなだけなら、草木にでも出来ます!! デバイスに必要なのは、能力だけではなく外見上の印象……すなわちかっこよさに他なりません! ティアナさんのクロスミラージュ、今回は私の力不足によりそのような外見ではありますが、本来であればユーノ先生が持つカートリッジデバイスのような見た目こそが相応しい! 追求するは力のみにあらず! デバイスマイスターが真に目指す境地とは、見るものをあっと――」 「薄らやかましい」 立て板に水とばかりにしゃべり倒そうとするシャーリーの足を一瞬で払うティアナ。 熟練の領域の達していたそれは、あっさりとシャーリーの足を浮かせ、そのまま勢い良くその体を横回転させ――。 ごしゃっ。 ――と割としゃれにならない音を立てて、シャーリーの頭部を地面に叩きつけてしまう。 そのままピクリと動かないシャーリーを、足払いを行ったままの姿勢で固まったティアナは見つめ、気まずそうにポツリと呟いた。 「……いつもスバルにやってるノリで、つい」 「つい、で死に掛けてんぞ、シャーリー」 うつぶせのまま動こうとしないシャーリーを見下ろし、ヴァイスは恐ろしげに呟く。 角度次第ではそのまま死んでいる可能性があるが……とりあえず脈はあった。 ひとまずグリフィスを呼び、シャーリーを預けてしまうことにする。そもそも、彼の副官として本日の業務を担当していたはずの彼女がここにいること自体がおかしいのだ。 果たしてグリフィスは呼んだらすぐに姿を現し、素早くシャーリーを回収していった。申し訳なさそうに頭を下げた彼が言うには、急に職場を飛び出したのだとか。 テレパシーか何かでデバイスの話題をかぎつけたシャーリーを見送った後、ヴァイスは中断してしまった話題を思い出すように唸り声を上げる。 「……で、なんだったか? デバイスが銃の形してる理由か?」 「ああ、それですそれ。別に、攻撃するなら杖でもいいじゃないですか。何で、こんな銃の形にするのかって話ですよ」 「まあ、確かに昔は杖ばっかりだったしな。射撃魔法の訓練も、基本ストレージの杖でやるわけだし」 ティアナの疑問も最もだとヴァイスは頷き、ストームレイダーを近くの台の上に載せる。 「理由はいくつかあるんだろうが、まず第一にカートリッジデバイスの普及かね。十年位前からぽつぽつ現れたカートリッジデバイスが、技術の発展によりミッド式でも安全に適用できるようになったから、それに合わせて射撃タイプの魔導師がカートリッジ搭載のデバイスとして銃器型デバイスを使うようになったって言う説」 「説ですか。っていうか、カートリッジって危険だったんですか?」 「知らないで使ってんのか? 危険に決まってんだろ。一時的にとはいえ、自分が使用できる許容範囲を遥かに上回る量の魔力を使うんだぞ? リンカーコアへの負担がバカにならねぇんだよ、本来なら」 ヴァイスはストームレイダーのカートリッジの中から、一本カートリッジを取り出す。 ペーパーバックで出てくるショットガンと言う銃に込めるショットシェルという弾薬のような形には、高濃度の魔力が凝縮されている。これを特殊な機構により開放することで、一時的に強力な魔法を使えるようにするのがカートリッジシステムだ。 「何の補助装置も無しにカートリッジなんか使い続ければ、魔力酔いは元より、瞬間的な魔力の異常増加によるリンカーコア回路の自壊やカートリッジの魔力に引っ張られるような形で魔力が枯渇する可能性だってある。そもそも、瞬間火力を求めたベルカ式と違って、ミッド式は恒常火力の増加に努めるもの。カートリッジとの相性自体がそもそもよろしくなかったのさ」 「そうなんですか……。意外と言えば意外ですね」 ここ十年におけるミッド式の変遷を知らないティアナは興味深そうに呟いた。 彼女が魔法を学び、力を欲するようになった頃には既にカートリッジデバイスは一般化しており、学べる魔法もカートリッジの使用を前提にしたものがほとんどであった。 カートリッジが存在しない時代を知るヴァイスは、昔を懐かしむように遠い眼差しになった。 「昔は射撃魔法と言えばシュートバレットオンリー。砲撃魔法なんざ一般化もほど遠くて、何か一つだけでも使えるだけでエースって時代があったんだぜ? 威力も消費魔力量も桁外れだからな。砲撃魔法が使えるのが才能豊かな証であり、高ランク魔導師のステータスの一つだったのさ」 「……確かなのはさんって、九歳時点で既に射撃、砲撃、防御と一通りの魔法が使えたんですよね?」 「ああ。ホント化け物だわ、あの人。砲撃一本でもおっかねぇのに、さらに集束砲撃魔法まで使えたわけだし。カートリッジがない時代は、あれが砲撃魔法の完成系の極地だったってのに……」 空恐ろしいと言わんばかりに身を振るわせるヴァイス。高町なのはという少女が、いかに規格外であったのか。それを実戦ではなく、知識で知る男は遠い眼差しで呟く。 「……まあ、カートリッジシステムの普及も、高町教導官が自分で運用したデータを提出したおかげらしいからな。ただでさえ凶悪な魔法を、さらに凶悪にせにゃならんってのはどういう状況だったんだかな」 「運用方法を考えれば……むしろ魔力が少ない、要するに才能がない私のような人間向けですものね。カートリッジシステム」 ティアナは自身と同じように、カートリッジを多用する魔導師であるユーノを思い出しながら呟く。 彼なんかは、カートリッジシステム普及の恩恵を最も受けている人間の一人だろう。カートリッジ一発で魔力弾一発。不経済にもほどがあるが、だからこそ射撃の使えない結界魔導師でありながら、一発必倒の威力を叩き出すことに成功している。 そんな彼が手に持つ二丁のカートリッジシステム搭載デバイスを思い出しながら、ティアナは納得したように頷く。 「そんなカートリッジの普及に最も適していたのが、薬莢を排出する機構を備えている銃器だったってわけですね」 「そういうこったな。カートリッジの形状がちょうど弾丸みたいな形だったから、元から完成された機構である銃器の機構を使って、市場に普及しやすいようにしたわけだ。ミッドの魔法は射撃が中心で、取り回しも容易だったってのも銃器型デバイス普及の要因の一つだったって話だ」 ヴァイスはしたり顔で頷き、そして真剣な表情になった。 「んで、デバイスが銃の形してる理由が俺の知る限りもう一つあってな。……そのものずばり、見た目に効果があるからなんだそうだ」 「……まさかのかっこいいからですか?」 「いや、そんな単純な理由じゃない。戦いにおける、敵対者の戦力減退効果があるんだとかなんだとか」 ヴァイスは台の上においてあった一本のボールペンを手にとって見せる。 キャップの被ったボールペンをティアナのほうに向け、ヴァイスは一つ尋ねる。 「例えば俺がこれをお前に向けて“動くな!”と言ったとしよう。お前はどう感じるよ?」 「バカにしてんのかと呟いた後、素早く叩き落としてそのままの勢いでジャーマンくらいはいけますね」 「なんか流れるようにその動きが見えてきたから困る……」 ティアナの返答に軽く震えながら、ヴァイスはボールペンのキャップを取る。 「じゃあ、こうしたらどうだ?」 「む……」 ティアナは一瞬だけ回答につまる。 キャップを外されたボールペンは思っていたより鋭く、その気になれば腕くらいならあっさり貫いてしまいそうに感じる。 ただの文具が、一瞬凶器のように見えた。その事実が、先のヴァイスの言葉を理解させる。 「……つまり、見た目で相手を威圧するわけですか?」 「そういうことだ。地球の映画とかもスゲェが、ミッドのサブカルでも銃器は暴力の象徴としてよく扱われる。何しろ小さくても質量兵器だからな。引き金を引いたら人が死ぬってわかりやすさも手伝って、俺たちの脳裏に銃器=危ないって刷り込みが出来上がるわけだ」 ボールペンにキャップを被せながら、ヴァイスはストームレイダーの銃身を軽く撫でる。 人を撃ち殺したことなどありはしないが、それでも苦い思い出が残る愛銃。今口にしているのとは別の理由でヴァイスが忌避してしまう存在を前に、彼は小さく苦笑する。 「実際に、殺傷力があるないは別にしてな。銃器型デバイスを見た相手に対し、多少なり威圧効果があればよしってわけだ」 「なるほどね……。ユーノさんの使ってる奴のディティールがやたら凝ってるのはそういうわけか」 納得したように頷きながら、ティアナはクロスミラージュを見下ろす。 「そういう意味じゃ、クロスミラージュは機能性重視ですかね。銃身丸ごとカートリッジとして交換するっていうのは」 「まあ、一見でミッド式デバイスってのがわかるしな。威圧効果はさすがにないだろ」 地球的に言えば近未来的なデザインのクロスミラージュでは、さすがに質量兵器と言い張るのは無理があるだろう。ティアナが機動六課……つまり時空管理局に所属しているのも、クロスミラージュのデザインに一枚噛んでいるだろう。さすがに、質量兵器を取り締まる側が、質量兵器を大手振って振り回すわけにもいくまい。 だが一方で、ヴァイスのストームレイダーはわかりやすく狙撃銃だ。そういった文化に詳しくないティアナでも、第一印象で銃と考える程度には。 しかし、ヴァイスは元狙撃手。役割を考えれば、見せることを前提とした威圧効果は見込めない。ならば、何故ストームレイダーは銃の形をしているのか。 そのことに思い至り、ティアナが怪しく瞳を輝かせる。 「……ストームレイダーのデザインって、どなたが? かなり実際の狙撃銃に近いデザインをしてるように見えるんですけれど」 「なに考えてんのか知らんけど、俺の知り合いではないぞ。俺の先生の知り合いだ」 「なんだ残念」 ヴァイスの返事に、露骨にがっかりするティアナ。 隠そうとすらしない彼女の態度を見てため息をつきつつ、ヴァイスはストームレイダーを持ち上げる。 「偏屈なことで有名な人らしくてな。赤の他人からの依頼はほとんど受けないらしい。局内におけるデバイス開発依頼すら無視するんだから筋金入りの頑固者だよな。ただ、興味さえ引ければ、どんな小さな依頼も受けるらしい。職人気質なんかね」 「ふぅん……ちなみに名前は?」 「知らない。ストームレイダー自体、先生からの贈り物だったし……マイスターには興味がなかったしな」 「……まあ、そうですよねぇ」 以前見せたヴァイスの魔法……ラインバレルを思い出しながらティアナは一つ頷く。 後から調べてみたが、やはりラインバレルはヴァイスのオリジナル魔法のようであった。射程距離を伸ばす魔法はいくつか発見でしたが、それでも視界外およそ五キロ先の標的に命中させるような射程距離と精度を持つ魔法は発見できなかった。 間違いなく、ヴァイス自身の技量と魔導資質に由来する魔法だ。他人には再現できないし、デバイスでの起動も難しいかもしれない。ならばデバイスの質や機能にはあまり頓着しないだろう。気にしてせいぜい取り回しが良いかどうか程度か。 「大体にして、お前にゃクロスミラージュがあんだろ。ストームレイダーのマイスターに会ってどうすんだよ」 「……まあ、その通りですね」 ヴァイスに言われ、ティアナはクロスミラージュを撫でる。 別に、クロスミラージュに不満があるわけではない。むしろ、ティアナにあわせて幻術を使用するのに最適な調整がされた、優れた相棒だ。 だが、力は欲すれど欲すれど手に入らないもの。短絡的に手に入るのであれば、それに越したことはない。 現状ティアナが自戦力を最も手軽に引き上げられる方法は、強力なデバイスか魔法を入手すること。優れたマイスターとの接点を欲すのは、その為だ。優れたマイスターの手で作成されたデバイスは強力なことが多い。先日行われる予定であった、ベルカ自治領におけるデバイス品評会で公開される予定だったデバイスも、カタログスペック上はかなり強力なものが揃っていた。あれも、優秀なマイスターの手による作品だろう。 ……だが、それだけで強くなれるわけではない。ティアナもそれは知っている。 「あー、強くなりたいー。ヴァイスさん、ラインバレル教えてー」 「文章に脈絡がなさ過ぎるだろ! 魔導公式はくれてやったろう!!」 「いや、公式貰っただけじゃ分からないんで。ぜひ私用に公式を組み直していただければ!」 「ふざけるのもいい加減におし! わがままは嫌いよっ!」 「何ですそのオカマキャラ。その程度で私が怯むとでも?」 ヴァイスに自分専用のラインバレルの魔導公式をせびるティアナ。 縋られたヴァイスはうっとうしそうにティアナを追い払いながら、ストームレイダーを片手にデバイスルームを後にする。 「あ、待ってくださいよヴァイスさん! 私の暇つぶしはまだ終わってないんですからね!」 ティアナは笑いながらヴァイスを追いかける。 急いた所で何も変わらない。少しずつでも、確実に行ければいいのだ。 ティアナは、機動六課でそれを学んだのだから。 その後、そういえば何故ヴァイスがストームレイダーの整備をしていたのか理由を聞いていないことにティアナが就寝時に気がついたり、奇妙に凹んだスバルが機動六課に戻ってきたりしたのだが。 それはまた、別の話である。 ―あとがき― というわけで、デバイス考察でお茶を濁す系二次創作、無限書庫黙示録でございます。 今回は特にカートリッジデバイスの考察に力を入れつつ、ヴァイスが早い段階で復帰するという伏線を張っておく方向で! ここでしゃべってたら意味がないだろう自分! 一人ボケツッコミはさておき、カートリッジデバイスに関しては割りと真面目にこうなんじゃないかと思っております。だって見栄え以外の理由だと、無印の時点でフェイトがカートリッジデバイスを使っていない理由が説明つかないんですもの……。当時のプレシアならフェイトの負担なんか考えずにカートリッジデバイス使わせると思うの。ベルカについての知識がない可能性もあるけど。 後は銃器型デバイスに関して。銃というものはその存在自体が威圧効果を持つもんですからね。ただのやくざが道を歩いていても、その懐に何もないのか、ドスが入ってるのか、銃が入ってるのかで感じる印象も違うでしょうし。あるだけで人の行動を抑制できるってのは兵器の役割の一つですからな。警邏を担当する時空管理局がその辺り意識しないわけではないでしょうが……禁制品であるということを考えると、色々めんどくさそうだから困る。 さて、次回は……ちょっと、副司書長あたりにも少しスポット当ててみようかと画策中。ちょうど、ベルカにゆかりのある子がvividにいましたので。その子を引っ張ってくるついでに。vividキャラも使いやすそうだし、どんどん黙示録に染めてゆくのだ……! |